- 小顔
若いのにブルドッグ顔になるのはなぜ?原因と改善方法を解説

目次
「ブルドッグ顔」は、目元や頬、口元がたるんで垂れて、ほうれい線ができた顔のことを指します。加齢によって生じるケースが多いとされていますが、若年層では主に生活習慣が原因で生じることがあるのです。
本記事では、ブルドッグ顔についての解説をはじめ、原因、日常でできる予防策、セルフケアだけでは完全に改善できない理由、効果的な美容医療について紹介します。
ブルドッグ顔とは? ─ 若年層でも起こる顔のたるみの特徴
顔の印象を左右するフェイスラインのたるみ。中でも、頬や口元が下がり、顔全体が重たく見える「ブルドッグ顔」は、加齢だけでなく、生活習慣や表情のクセなどによって若い世代でも現れることがあります。
ここでは、ブルドッグ顔の特徴や老け見えのサインについて詳しく解説します。
頬やフェイスラインがもたつく状態
ブルドッグ顔は、目元や頬、口元がたるんで垂れて、ほうれい線ができた顔のことを指します。加齢が原因で生じるケースが多いですが、生活習慣によっては、若い人でも生じることがあります。
老け見えの代表的な症状
ブルドッグ顔には、次のような特徴があり、老けて見える原因とされています。
- 頬にハリがなくたるみが気になる
- 脂肪によって口元のもたつきがある
- ほうれい線が目立つ
- 二重あごになっている
- フェイスラインがぼやけて輪郭がはっきりとしない
このような特徴が見られ、顔全体が垂れたような印象がある場合、早めにケアすることが大切です。
若い人でもブルドッグ顔になる主な原因
若い人がブルドッグ顔になる場合、多くのケースでは生活習慣が関連しています。ここでは、若い人がブルドッグ顔になる主な原因について解説します。
表情筋の衰え
表情筋が衰えると、頬の皮膚や脂肪を支えられなくなるため、頬のたるみが生じます。
たとえば次のように、表情筋を動かす機会が少なければ、衰えてしまいます。
- 表情変化が乏しい
- しゃべる頻度が少ない
- 口呼吸をしている
- やわらかい食べ物ばかり食べている
- 食事の際に噛む回数が少ない
とくに、近年はコロナの影響によりマスクを着用する時間が増え、表情の変化が乏しくなったり、しゃべる頻度が減ったりした人も少なくないでしょう。
悪い姿勢
悪い姿勢も、肌のたるみを招きます。パソコンやスマホを使用する際に、猫背やうつむいた姿勢になる人が少なくありません。
この姿勢を長時間続けると、骨格がゆがみ、たるみやすくなります。また、血流も低下するため、肌へ栄養が届かず、さらに肌がたるむといった悪循環を招きます。

むくみによる重み
体内にある老廃物や余分な水分を適切に排出できずむくんだ場合、老廃物や水分の重さが原因で、肌のたるみを招きます。むくみは、塩分、水分、アルコールなどの摂りすぎや、運動不足、悪い姿勢、睡眠不足、疲労、ホルモンバランスの乱れなどによって起こります。

肌の乾燥・紫外線ダメージ
肌が乾燥すると、肌の水分保持力が下がり、ハリや弾力が損なわれます。肌の乾燥が持続すると、バリア機能が低下したり、ターンオーバーが乱れたりすることで、一層水分が失われハリや弾力が損なわれるため、たるみが生じるのです。
また、紫外線によるダメージを受けると、肌のハリや弾力を維持するために必要なコラーゲンや、エラスチンの生成が妨げられるため、たるみやシワが生じます。なお、顔だけでなく、頭皮に紫外線のダメージを受けた場合も、顔のたるみを招くことがあります。
急激な体重変動
脂肪が増えると、皮膚が伸びやすくなりますが、急激に脂肪が減少した場合には、伸びた皮膚が収縮しきらず、余った皮膚がたるみやすくなります。
また、体重が増えたり減ったりとリバウンドを繰り返すと、肌が伸縮性を損ない、たるみが生じやすくなります。とくに、40代からは皮膚の再生能力が下がり、たるみが生じやすくなるため、急激な体重変動には注意が必要です。
脂肪の増加(頬・下顔面)
適度な脂肪は、肌のハリを支えたり、シワを防いだりするのに必要です。しかし、脂肪が多すぎると、重さによって皮膚が垂れてたるみが生じやすくなります。
骨格の影響(面長・下顔面が長いなど)
面長の人は、ほかのタイプと比べると、エラ部分にある咬筋が未発達であるため、皮膚や脂肪を支える力が弱く、たるみやすい傾向があります。
生活習慣でできるブルドッグ顔の予防・改善策
ここでは、生活習慣が原因で生じるブルドッグ顔の予防方法を紹介します。
姿勢改善
日頃から、正しい姿勢を心がけましょう。スマホやパソコンを使用する場合は、画面が目の高さにくるように調整し、骨盤を立てて背筋を伸ばして座り、あごを引きすぎたり、突き出したりしないよう意識します。
また、同じ姿勢が長時間続かないよう、定期的に休憩やストレッチ、軽い運動を取り入れましょう。
表情筋を使う習慣
日常生活の中で、表情筋を使う習慣を取り入れましょう。よく笑う、よく噛む、硬い食べ物も食べるといったことを心がけると、表情筋の運動につながります。
また、次のような方法で表情筋を鍛えるのも効果的です。
- 頬を膨らます・へこます
- 舌で歯をなぞるように回す(左右)
- あいうべ体操
「あいうべ体操」は、口を大きく動かしながら「あ」(口を縦に大きく開ける)「い」(口を大きく横に引く)「う」(唇を突き出す)「べ」(舌を大きく前に出す)と声を出す方法です。
このようなトレーニングを実施すると、表情筋を鍛えられます。

呼吸の改善
口呼吸の場合、鼻呼吸を習慣化しましょう。鼻呼吸には、舌の位置(舌全体を上あごにつける)や、姿勢(あごを引いて背筋を伸ばす)が重要です。
鼻呼吸を習慣化するには、以下のように、日常生活の中で意識することと、筋力トレーニングが有効です。
- 口を閉じて鼻呼吸を意識する
- 舌の位置や姿勢をこまめに確認する
- 筋力トレーニングを実施する(ガムを噛む、あいうべ体操)
「あいうべ体操」は「表情筋を使う習慣」で解説した方法と同じように行いましょう。鼻呼吸に難しさを感じる方は、鼻炎・アレルギーや、歯科領域の問題などが原因で口呼吸をしていることがあり、医療機関の受診が適切なケースもあります。
保湿・紫外線対策
洗顔をしたら、すぐに化粧水や乳液を使用して、保湿することが大切です。保湿効果がある成分を含むアイテムも活用すると、皮膚の水分量が保たれ、バリア機能が強化されることで、たるみの予防につながります。

保湿効果のある代表的な成分は、次のようなものです。
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
- セラミド
- スクワラン
- アミノ酸
乾燥しているときは、加湿器を使用するのもよいでしょう。また、季節に関わらず、紫外線対策も重要です。日焼け止めや日傘などを利用して紫外線を防ぎましょう。
むくみ対策
むくみが気になる場合は、塩分、水分、アルコールを摂りすぎないよう気をつけましょう。また、ストレッチや適度な運動をしたり、湯船につかったりすると、代謝があがり、むくみの改善にもつながります。

セルフケアだけではブルドッグ顔を完全に改善できない理由
セルフケアは、ブルドッグ顔の予防や悪化防止に重要です。しかし、すでにブルドッグ顔が目立つ場合、セルフケアでは改善に限界があります。
たるみは進行性で深くなると戻りにくい
スキンケアではハリを維持したり、表情筋トレーニングでは筋肉の衰えを予防したりするのに重要です。
しかし、セルフケアでは皮膚の表面や表情筋に対して働きかける効果があるものの、すでに伸びてしまった皮膚や垂れた脂肪を物理的に引き上げる効果は期待できません。ブルドッグ顔の改善を目指す場合は、美容医療が効果的です。
皮下脂肪やバッカルファットの影響
頬の脂肪やバッカルファットが下垂することで生じるブルドッグ顔は、セルフケアでの改善は難しいとされています。バッカルファットは、頬の奥深い位置にある脂肪で、頬をすぼめると歯に触れる位置にあります。
若いときは、こめかみから頬の内側の高い位置にありますが、加齢に伴い下垂しやすくなり、下垂するとたるみやほうれい線を生じさせることがあるのです。バッカルファットは、セルフケアで減らすのは難しいとされており、気になる場合は、美容医療によるアプローチが有効なケースがあります。
習慣や姿勢の改善だけでは効果が緩やか
生活習慣や、姿勢の改善は、たるみの予防や悪化防止に重要ですが、効果は緩やかで、進行したたるみ改善に対して即効性は低いでしょう。すでに生じているブルドッグ顔の改善を希望する場合は、美容医療でのアプローチが効果的です。
若いブルドッグ顔に効果的な美容医療
セルフケアは、ブルドッグ顔の予防や悪化防止に重要ですが、進行したたるみ改善には限界があります。すでに生じているブルドッグ顔を改善するには、美容医療でのアプローチが効果的です。
ここでは、ブルドッグ顔の改善に効果的なHIFU(ハイフ)、糸リフト、ヒアルロン酸注入、脂肪溶解注射について、それぞれ解説します。
HIFU(ハイフ)
HIFU(高密度焦点式超音波)を使用し、肌の深部に熱を与えて肌のゆるみを引き締める施術です。頬やフェイスラインのたるみ、二重あご、ほうれい線の改善に効果が期待できます。
メスを使わずたるみを改善できるため、ほとんどダウンタイムがありません。軽い赤みやほてり、鈍痛が生じるケースがありますが、多くの場合は数日で治まります。

糸リフト
糸リフトは、医療用の特殊な糸を皮下に挿入し、たるみが気になる部分を物理的に引き上げる施術です。即効性があり、施術するとすぐにリフトアップ効果を感じられます。口元やフェイスラインのたるみ、ほうれい線の改善に効果的です。
ダウンタイムは短く、自然な仕上がりが期待できます。技法や使用する糸の種類によって、効果が持続する期間や仕上がりに違いがあります。
ヒアルロン酸注入
気になる部分にヒアルロン酸を注入することで、高いリフトアップ効果やボリュームアップ効果が期待できる施術です。
ほうれい線、マリオネットライン、頬のくぼみなどに注入し、フェイスラインを整えます。ダウンタイムは短く、即効性があり、顔全体にボリュームとハリが出るため若々しい印象を与えます。
脂肪溶解注射
たるみを生じさせている脂肪を溶かす施術で、小顔効果が期待できます。メスを使わずたるみを改善できるため、ほとんどダウンタイムがありません。
糸リフトの症例写真
まとめ
ブルドッグ顔は、目元や頬、口元がたるんで垂れて、ほうれい線ができた顔のことを指します。加齢によって生じるケースが多いとされていますが、若年層でも生じることがあります。
若年層がブルドッグ顔になる主な原因は、生活習慣です。たとえば、表情筋の衰え、悪い姿勢、むくみ、乾燥・紫外線ダメージ、体重変動、脂肪の増加などが挙げられます。そのほか、骨格が影響しているケースがあり、面長の人はたるみやすい傾向があります。
予防・進行防止するためのセルフケアとしては、姿勢改善、表情筋の使用、呼吸改善、保湿・紫外線対策、むくみ対策などが有効です。ただし、すでにブルドッグ顔が目立つ場合は、セルフケアでは改善に限界があります。
ブルドッグ顔の改善には、HIFU、糸リフト、ヒアルロン酸注入、脂肪溶解注射などの美容医療が効果的です。
より確実にブルドッグ顔の改善を目指すなら、私たちのクリニックDays Beauty Clinicにご相談ください。経験豊富な医師が一人ひとりに合わせた施術プランをご提案し、自然で若々しいフェイスラインづくりをサポートします。
COLUMN 関連コラム 関連するコラムを紹介させていただきます。
最新コラム



















