- クマ取り
赤クマの原因とは?セルフケアと美容医療による改善法を紹介

目の下に赤みが目立つのは、赤クマによるものかもしれません。赤クマは加齢や目の使いすぎなど、さまざまな原因でできます。放置すると黒クマなど、他のクマに変わることもあるため、早めに対処するのがおすすめです。
当記事では、赤クマの原因やセルフケアの方法などについて解説します。また美容医療で赤クマを改善する方法についても詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
赤クマとは?
クマとは、目の下にできる影のようなもののことです。クマがあると疲れているように見えたり、実年齢より老けているという印象を持たれたりするため、改善したいと思う方は多いでしょう。
実はクマには青クマ・茶クマ・赤クマなど複数の種類があります。ここでは、赤クマについて特徴や他のクマとの違いなどを解説します。
赤クマの見た目と特徴
目の下にできたクマが赤っぽく見えるときは、赤クマの可能性があります。赤クマとは、目の下の脂肪がさまざまな理由によって前に出てしまい、眼輪筋という筋肉を押し出すことでできるクマです。また、目の周辺の皮膚が薄いために筋肉の色が透けて赤クマができることもあります。
赤みのある色は赤クマの特徴の一つであるため、他のクマと見分けるポイントとなります。赤クマかどうかわからないときは、目の下に軽く指を当て、横向きに皮膚を引っ張ってみましょう。色が変わらなかったり、濃くなったりするときは赤クマだと考えられます。
赤クマと茶クマとの違い
茶クマは赤クマと見た目やできやすい位置が似ているため、混同されることがあります。茶クマとは、目の下にできる茶色いシミやくすみのことです。茶クマの主な原因は加齢や日焼けによるシミ、色素沈着であり、眼輪筋の突出を原因とする赤クマとは異なります。
自身のクマが赤クマ・茶クマのどちらかを見分けるには以下のような方法があります。
・明るいところでよく見てみる
・目の下の皮膚を引っ張ってみる
明るいところでシミやくすみがあるのを確認できたり、皮膚を引っ張っても茶色いままだったりするのは茶クマです。一方、目の下が赤みがかっていたり、皮膚を引っ張って赤い色が見えたりするときは赤クマだと判断できます。
黒クマと混在するケース
赤クマがある方には、黒クマも見られることが少なくありません。黒クマとは皮膚のたるみやシワが原因で目の下に黒い影が見えるクマのことです。赤クマがある方は突出した眼窩脂肪により目の下に凸凹ができていることが多いため、同時に黒クマができやすい傾向にあります。
赤クマの主な原因とは?
赤クマができる原因は、加齢のように誰にでも起こることから、目の使いすぎのような生活習慣によるものまでさまざまです。ここでは、赤クマの主な原因として考えられるものを4つ紹介します。
加齢による眼輪筋の衰え
赤クマの原因の一つは、加齢による眼輪筋の衰えです。一般的に筋肉量は20代がピークで、30代から徐々に衰えるといわれており、目の周辺にある眼輪筋も同様です。眼輪筋が衰えると皮膚の下にある眼窩脂肪を抑えられなくなります。その結果、眼窩脂肪が前に出てきてしまい、赤クマができる原因となります。
目の酷使(眼精疲労)
目を酷使したことによる眼精疲労も赤クマの原因となることがあります。スマートフォンやパソコンの画面を見続けるなど、目を使いすぎると眼輪筋などの筋肉が緊張して血行が悪くなります。画面に集中して、瞬きが少なくなることも血行不良を促進するため、注意が必要です。
血行不良になると筋肉への酸素供給量を増やそうとして毛細血管が拡張することが、目の下が赤く見える理由です。スマートフォンやパソコンの使いすぎを避けること、長時間使う必要があるときは、ときどき休憩をはさむことを意識しましょう。
皮膚の薄さ・色白の肌質
目の下の皮膚が薄い方、もともと色白の方は筋肉の赤い色が透けて見えやすいため、赤クマができやすい傾向にあります。特に目の下に眼窩脂肪の膨らみがないにもかかわらず、赤クマができている方は皮膚の薄さや肌の白さが理由である可能性が高いでしょう。
皮膚の薄さ・肌の白さはセルフケアで変えるのは難しいため、赤クマが気になる場合は美容医療を活用するのが選択肢となります。
アレルギーや擦過による炎症
アレルギーの症状や、目元のこすりすぎなどによる炎症で目の下が赤く見えることもあります。この場合、筋肉の色が透けているのが原因ではないため、厳密にいえば赤クマとはいえません。
ただし、状態がよく似ているため、目元をよく見ても赤クマと見分けがつかないこともあります。アレルギーの症状が落ち着いたり、目元を触るクセをやめたりしても赤みが消えない場合は、赤クマである可能性が高いといえます。
放置すると他のクマに変わる可能性も
赤クマができているのに気づいても、「それほど症状はひどくないので、まずは様子を見よう」と対策を取らない方もいます。しかし、赤クマは放置すると他のクマに変わる可能性があるため注意が必要です。
赤クマがある方は、目の下に眼窩脂肪の膨らみが目立つ方が少なくありません。放っておくと眼輪筋がますます衰え、眼窩脂肪の膨らみが大きくなって影ができる黒クマができることがあります。
また、誤った方法で目元をマッサージしたり、目をこすったりするクセがあると色素沈着が進んで茶クマになるかもしれません。特に慢性的に目を酷使している方は気を付けましょう。
自分でできる赤クマ対策
赤クマを改善するため、まずは自分で対策したいと考える方もいるでしょう。赤クマの原因によっては、セルフケアである程度、症状を抑えられる可能性があります。ここで紹介する4つの方法を試してみてください。
ホットタオルで目元を温める
赤クマの原因である血行不良を改善するには、ホットタオルを使い目元を温める方法が効果的です。ホットタオルを作るには、タオルをお湯に浸してからよく絞るか、濡らして絞ったタオルをラップに包み、電子レンジで温める方法がおすすめです。
上を向いてホットタオルを目の上に乗せ、10分ほどリラックスしてから外しましょう。やけどをしないよう、目の上に乗せる前に温めたタオルの温度をよく確認してください。
目の酷使を避ける(スマホ・PC使用時の休憩など)
目の酷使を避けるには、1時間に10分程度の休憩時間を取るのが理想です。集中するとスマートフォンやパソコンをつい使いすぎてしまう方は、タイマーを活用して定期的に休憩を取る習慣を付けるとよいでしょう。
休憩時間には目を閉じてリラックスしたり、遠くを見たりすると目を休められます。何度か瞬きを繰り返すのもよい方法です。
ビタミンEなど血行改善に有効な栄養を意識する
ナッツ類やかぼちゃなどに多く含まれるビタミンEは、血行を改善する効果があるため、眼精疲労やドライアイに効果があるといわれています。また、目の健康維持によいといわれているアントシアニンを多く含むブルーベリーには、血液をサラサラにするポリフェノールも多く含まれています。
食事のメニューに注意したり、サプリメントを活用したりしながら血行改善によい栄養を取ることを心がけてみましょう。市販の目薬にもこうした栄養素が含まれているものがあります。
アレルギー・乾燥対策を心がける
アレルギーや目元の乾燥対策をすることでも赤クマを改善できる可能性があります。たとえば花粉症のある方は、本格的に症状が出る前に薬やマスクなどを使うことで、目のかゆみや充血などを抑えられることが多いでしょう。
また、目の乾燥対策としては瞬きの回数を意識的に増やす、目薬を使う、冷房の風が直接顔に当たらないようにするといった方法があります。
美容医療での赤クマ改善法
赤クマが気になっていて、しっかりとした効果を感じたい方には美容医療がおすすめです。特にセルフケアによる改善が難しい眼窩脂肪や皮膚の薄さが原因の赤クマは、美容医療が治療の選択肢となります。
ここでは美容医療で用いられる主な赤クマ改善法として、経結膜脱脂方と脂肪注入について紹介します。治療を検討している方は参考にしてください。
眼窩脂肪の突出には経結膜脱脂法
赤クマができる主な原因は、眼窩脂肪が前に出過ぎていることです。経結膜脱脂法は、目の周りの脂肪を取り除くことで赤クマを改善する方法です。
経結膜脱脂法では脂肪を除去する際にまぶたの裏を切開するため、傷跡が見えてしまう心配がありません。このように傷跡が見えないことは経結膜脱脂法のメリットですが、ダウンタイムがあることに注意が必要です。
施術後、数日〜1ヶ月程度は腫れてしまうことがあります。ただし、腫れは約一週間でほとんど引いて目立たなくなるうえ、施術の翌日からメイクが可能です。メイクやマスク・眼鏡などを活用することで他の人に気づかれにくくなるでしょう。
目の下の皮膚が薄い場合は脂肪注入
目の下の皮膚が薄いために赤クマが目立つという方は、脂肪注入が向いています。脂肪注入とは目元に脂肪を足すことで厚みを増し、筋肉の色が透けて見えるのを防ぐ方法です。
脂肪注入では太ももなど、患者様自身から採取した脂肪を使います。フィルターを使って古い細胞など不要なものを取り除いてから注入するため、定着しやすく効果が長続きするのが特徴です。なお、脂肪注入の施術後はむくんだり、内出血が起きたりすることもありますが、約1週間で目立たなくなります。ダウンタイムが少ないこともメリットといえます。
経結膜脱脂方と脂肪注入の併用
美容クリニックでの赤クマ治療において、経結膜脱脂法と脂肪注入を併用する方は珍しくありません。経結膜脱脂法と脂肪注入で赤クマを改善する際は、施術後の目元にできる限り凸凹を作らないことが大切です。
特に経結膜脱脂法のみを行った場合、脂肪を取り除いたことで目の下がくぼんでしまい、影ができてしまうことがあります。このようなケースでは、一部分に脂肪注入を併用することで美しい仕上がりにできます。施術前に医師と相談し、最適な方法を選びましょう。
クマとりについての症例写真

施術名 目の下のクマ取り
リスク ☑腫れ : 約3日間
☑痛み : 局所麻酔時
☑内出血 : まれに赤紫色
☑傷跡 : 下瞼の裏側 数ミリ程度
価格 ¥148,000~¥255,000
まとめ
目の下に赤みが出る赤クマは、疲れて見える・実際より年上に見えるなどの美容面におけるデメリットがあるだけでなく、放置すると他のクマに変わる可能性もあるため早めの対策がおすすめです。
赤みの原因としては加齢による筋力低下、眼精疲労、皮膚の薄さなどが考えられます。セルフケアでも改善できる場合がありますが、しっかりとした効果を求めるなら赤クマの原因に直接アプローチできる美容医療を検討しましょう。
当クリニックでは、丁寧なカウンセリングにより、一人ひとりに合った適切な治療法を提案します。赤クマの症状や原因は人それぞれです。「セルフケアでなかなか改善しない」「どのような治療法がよいかわからない」という方はぜひお気軽にご相談ください。
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