- 目頭切開
離れ目の基準とは?|理想の比率と改善方法まで徹底解説

目次
「離れ目」とは、右目と左目の間隔が離れている状態を指します。医療的に明確な指標が設けられているわけではありませんが、望ましいとされる比率よりも目と目の間隔が広い場合、離れ目と感じられることがあります。
また、目そのものの位置だけでなく、ほかの要素によっても離れ目と捉えられるパターンもあるのです。離れ目が気になる場合は、メイクでイメージを調整したり、美容施術を受けて根本的に改善したりする方法があります。
本記事では、離れ目の特徴と要因について解説し、メイクによる調整方法や、美容医療による改善方法について紹介します。
離れ目とは?|黄金比から見たバランス
「離れ目」とは、右目と左目の間隔が空いている状態です。医学的に明確な指標が設けられているわけではありませんが、理想的な比率と比べて右目と左目の間隔が広い場合、離れ目と感じられることがあります。
ここでは、黄金比から見た望ましい目元の比率と、日本人の平均値について解説します。
目の横幅より目と目の間が広い場合に離れ目に分類
離れ目には、明確な指標が設けられているわけではないものの、判断する目安に用いられることが多いのが、美しい顔立ちの目安とされる「黄金比」です。
目元において望ましいとされる黄金比は、横幅(右目)・目と目の間隔・横幅(左目)がすべて同じ比率である状態です。そのため、目の横幅と比べ、右目と左目の間隔が広いと、黄金比から外れ、目が外側に寄っているイメージを持たれることがあります。
日本人の目と目の間の平均値:34〜35mm

日本人において、平均的な目と目の間隔は34〜35mmといわれ、美しい顔立ちの標準的な長さとされています。一方で、30mm以下は「寄り目」、37mm以上になると「離れ目」と感じられることが多い傾向があるのです。
ただし、これらはあくまで一般的な目安であり、眉の形や位置、鼻筋の高さなどによってもイメージが変わることがあります。たとえば、鼻筋の高さが低い場合は、目と目の間隔が平均的な長さであっても、目が外側に寄っているように捉えられることがあります。
反対に、鼻筋が高い場合は、目と目の間隔が広めでも、整った状態に見えることもあるでしょう。このように、離れ目には、目と目の間隔だけでなく、ほかの要素も影響しています。
離れ目に見える視覚的な原因
目と目の距離が空いていると感じられる要因には、目の位置そのもの以外にも、蒙古襞(もうこひだ)や眉など、さまざまな要素が関係しています。
ここでは、目が外側に寄っているイメージを強めやすい主な視覚的要因について解説します。
蒙古襞の厚みの影響
蒙古襞(もうこひだ)とは、上まぶたから目頭を覆うようにかぶさっている皮膚のヒダのことです。アジア系の人に多く見られる特徴で、日本人では約8割の人に蒙古襞があるといわれています。
蒙古襞が厚いと、目頭付近にあるピンク色の部分(涙丘)が覆われて隠れるため、目の横幅が実際より短く感じられやすくなります。目の横幅が短く見えると、相対的に目と目の間隔が広く感じられるため、実際よりも目が外側に寄っているように感じられることがあるのです。
眉が離れていることによる影響
眉の位置は、離れ目のイメージに影響します。とくに、眉と眉の間隔が広いと、目も離れているように見えやすくなります。
目と目の間隔は理想的であっても、目と目の間隔が空いているように感じられるパターンもあるのです。反対に、眉間付近まで眉がしっかりと生えていて眉頭と眉頭の間隔が狭いと、目と目の間隔も狭く見える傾向があります。
このように、眉の位置は離れ目のイメージを強めたり、和らげたりすることに影響を与えています。
目尻が長いことによる影響
これまでに、目元においては、横幅(右目):目と目の間隔:横幅(左目)がすべて同じ長さである状態が望ましいとされていることを紹介しました。これに加えて、目尻から輪郭までの幅も、目の横幅と同じ長さであることが望ましいとされています。
つまり、目の横幅・目と目の間隔・目尻から輪郭までが同じ長さである状態が、望ましい比率です。そのため、目と目の間隔が理想的な長さであっても、目尻から輪郭までの幅が狭いと、目が外側に配置されているように見え、離れ目と感じられることがあります。
また、涙袋のふくらみが外側までしっかり出ている方や、たれ目の方も、目が外側に位置しているように捉えられるため、離れ目に感じられることがあります。
メイクで離れ目を改善する方法

目と目の距離が空いている状態は、メイクによってイメージを変えられます。顔の中心部分をくっきりと見せるメイクを意識することで、目と目の間隔を狭く見せる効果が期待できるでしょう。
ここでは、アイライン、眉、ノーズシャドウで目が外側に寄っているイメージを和らげる方法を解説します。
目頭をくの字ラインで締める求心アイメイク

アイラインの引き方や、マスカラの塗り方など、アイメイクを少し工夫することで離れ目と捉えられるイメージを軽減できます。
まず、アイラインは目頭から目尻に向かって引きます。このとき、目尻の部分は短めに引くことが重要です。目尻部分を長くすると、外側が目立ち、目と目の距離が長いイメージが強まってしまいます。
さらに、目頭部分は「くの字」にラインを引きましょう。こうすることで、左右の目と目の間隔を狭く見せる効果が得られます。
黒のアイライナーでは強く見えやすいため、柔らかく自然な見た目に仕上げるには、茶色のアイライナーを使用するとよいでしょう。
また、マスカラも同様に、目頭側に濃く塗るのがポイントです。上まぶたにマスカラを塗る際は、まぶたを眉尻の方向に向けて斜め上に軽く引っ張ると、まつ毛の根元まで塗りやすくなります。
まぶたを軽く引っ張った状態で、まずまつ毛の流れに逆らって目尻から目頭に向けて塗ります。1回目に塗ったマスカラが乾かないうちに、次はまつ毛の流れに沿って目頭から目尻に向けて塗りましょう。
こうすることで、短い産毛にも塗布できます。そして、さらに目の中央から目頭部分にかけて重ね塗りすると、目の内側に視線が集まりやすくなり、離れ目解消に有効です。
眉頭を内側に寄せる眉メイク

眉毛の描き方でも、離れ目のイメージを和らげることが可能です。眉頭と眉頭の間隔が広いと、より目と目の距離が長い印象が強まってしまいます。そのため、眉頭と眉頭の間隔を狭めることで、錯覚によって目と目の間隔も狭く感じられます。
眉を描く際は、実際の目頭よりやや内側から描くようにしましょう。このとき、眉毛を1本ずつ足していくように描くと、自然な見た目に仕上げられます。
また、目尻側は短めに描くのがポイントです。目尻側の眉を長くすると、外側に視線が向き、目と目の距離が空いているイメージを助長してしまいます。
なお、眉の形は眉山をしっかり作った「ポイント眉」がおすすめです。丸みのあるアーチ眉や、まっすぐなストレート眉と比べ、立体感が出るため、顔の中心に視線が集まり、離れ目が軽減されます。
ノーズシャドウで眉間に陰影を作る

眉頭を内側に寄せると離れ目のイメージが和らぎますが、寄せすぎると、不自然に感じてしまう可能性があります。そのため、ノーズシャドウをあわせて使うと、自然な見た目に仕上げやすいでしょう。
ノーズシャドウは、眉頭の下から、目頭横の三角にくぼんだ部分に入れます。そうすると、目頭付近が引き締まり、目と目の間隔が近く見える効果があります。
美容医療による離れ目の改善方法
離れ目はメイクを工夫することで解消する方法もありますが、根本的な改善を目指す場合は「目頭切開」がもっとも多く行われています。そのほか、二重整形や隆鼻術が有効な方もいます。
目頭切開
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離れ目を改善するためにもっとも多く行われる施術は「目頭切開」です。目頭切開とは、蒙古襞を切開して目の横幅を広げることで、目と目の間隔を狭め、離れ目を改善する施術です。目頭切開の術式は「Z法」や「W法」などがあります。
Z法は、目頭をZ型に切開して三角形の皮弁を2つ作り、位置を入れ替えて縫合する方法です。次のような特徴があります。
- W法と比べてダウンタイムが短い
- 元の状態にある程度戻しやすい
- 変化が控えめなため、目と目の間隔が大きく空いている場合は効果が弱いことがある
W法は、目頭をW型に切開し、皮膚の一部を切除して縫合する方法です。次のような特徴があります。
- 離れ目を改善する効果が高い
- Z法と比べてダウンタイムが長い
- 皮膚を接受するため元に戻せない
W法は、Z法では十分な改善効果が得られにくい方に向いています。
二重整形
離れ目の改善には、二重整形が有効なケースもあります。一重まぶたから二重まぶたになると、目の縦幅が広がり、目が大きく見えるため、離れ目のイメージが軽減されることがあります。二重整形術の主な術式は「埋没法」と「切開法」です。
埋没法は、糸でまぶたを留めることで、二重のラインを作る方法で、次のような特徴があります。
- メスを使わず施術できる
- 施術時間は15分程度
- ダウンタイムは数日程度
- 糸を取ると修正できる
- 費用の相場は切開法と比べると安価
- 皮膚が厚い、または脂肪が多い場合は適用外とされることがある
切開法は、メスでまぶたを切開後、縫合して、半永久的な二重のラインを作る方法で、特徴は次の通りです。
- 埋没法と比べて元に戻るリスクが低い
- デザインの自由度が高い
- 施術時間は40分程度
- ダウンタイムは2~3週間程度
- やり直しはできない
- 費用の相場は埋没法と比べると高い
埋没法ではラインが元に戻りやすい方や、まぶたが厚い方、皮膚がたるんでいる方には、切開法が向いています。
隆鼻術
隆鼻術は、鼻を高くするための施術です。鼻の穴から数mm切開してシリコンプロテーゼ(人口軟骨)や自家組織(耳の軟骨)を挿入します。隆鼻術は鼻に高さを出すための施術ですが、離れ目の改善にも役立つ場合があるのです。
実際に目が中心部に寄るわけではありませんが、鼻に高さを出すことで錯覚効果が生じ、パーツが顔の中心に寄っているように感じさせるためです。その結果、目が外側に寄っているイメージが軽減されることがあります。また、目が内側に向けて大きくなったように見える場合もあります。
目頭切開の症例写真
まとめ
「離れ目」とは、右目と左目の間隔が離れている状態を指します。医療的に明確な指標が設けられているわけではありませんが、望ましいとされる黄金比は、横幅(右目):目と目の間隔:横幅(左目)がすべて同じ比率である状態です。そのため、目の横幅と比べ、目と目の間隔が広いと、離れ目と感じられることがあります。
また、蒙古襞や眉など、目の位置以外の要素によって離れ目に捉えられるパターンもあるのです。離れ目が気になる場合は、アイライン、眉の描き方、ノーズシャドウなど、メイクを工夫することで調整できます。根本的な改善を目指す場合には「目頭切開」がもっとも多く行われていますが、そのほか二重整形や隆鼻術が有効な方もいます。
Days Beauty Clinicでは、お一人おひとりの骨格・まぶたの特徴・理想のイメージを丁寧に確認しながら、自然で美しいバランスへ導く最適な施術をご提案しております。「離れ目をさりげなく整えたい」「自分に合う改善方法を知りたい」など、どのようなお悩みでもお気軽にご相談ください。あなたらしい魅力がより引き立つ目元づくりを、心を込めてサポートいたします。
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