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若い人の頬コケの原因を徹底解説|セルフケアと美容医療で改善

頬がこけると聞くと、年齢を重ねた人の悩みだと思われるかもしれません。ところが実は、20代や30代の若い世代でも、遺伝的な要因や生活習慣・食生活などの要因で頬がこけていくことはあり得ます。
さらに近年、マスクを付けて表情筋を使わない生活が続いたことで、頬こけに悩む若い人が増えています。頬がこけていると相手に疲れて老けた印象を与えてしまうため、早めのケアが重要です。この記事では、若い人でも頬がこける原因を医学的な観点で解説するとともに、頬こけのセルフケアや美容医療による改善方法を詳しく紹介していきます。
若い人の頬こけの主な原因
若い人でも頬がこける原因としては、遺伝・骨格の問題や生活習慣・栄養不足の影響、骨密度の減少、皮下脂肪の減少・下垂など、加齢による肌内部の変化が考えられます。
遺伝・骨格による影響
生まれつきの骨格や顔型が、頬のこけに影響するケースは少なくありません。たとえば、頬骨が高い人、頬骨の下にくぼみがある人は、頬に影が出やすく頬がこけて見えやすい顔立ちです。また、顔の筋肉や脂肪の付き方も遺伝的な影響が大きく、頬がこけやすい体質の人がいます。
急激なダイエット・栄養不足
ダイエットで急激に体重を落とすと、顔の皮下脂肪の量が急激に減少してしまう原因になります。とくに運動や筋トレなどを取り入れず、無理な食事制限によってダイエットした場合、栄養不足状態になり、顔の皮下脂肪が短期間で急激に落ちてげっそりと頬がこけるのです。
顔の丸みがシャープになると、痩せた印象を与えられるようになるものの、無理な食事制限などによる急激なダイエットは、頬がこける原因になるため注意が必要です。
生活習慣・ストレス
普段何気なくしている生活習慣次第で、若くても頬はこけてしてしまいかねません。長時間スマホやパソコンを見続けていると、表情筋はほとんど動きません。また、左右どちらかの歯で食べ物を噛む「噛み癖」のある人は、よく噛む方の咬筋が発達する一方で、噛まない方の噛筋は萎縮して、頬がこけてしまいます。
慢性的な睡眠不足や横向き寝・うつぶせ寝の習慣も、頬の筋肉や脂肪、支持構造に影響を与えて頬のこけを引き起こしかねないことが分かっています。顔の筋肉をあまり使わない、同じ側でばかり噛んでしまう、寝方に癖があるといった習慣がある人は、若くても頬こけ予備軍です。
加齢による肌内部の変化
頬の皮膚(表皮)の下の構造は、真皮・皮下脂肪・筋肉・骨という層でできていて、各々が内部で加齢によって少しずつ変化していきます。骨密度の減少や皮下脂肪の減少・下垂、支持靱帯・SMAS・表情筋の減少などが進行すると、頬がこける原因になってしまいます。
骨密度の減少
骨は加齢とともに縮み、萎縮していきます。それは、顔の骨も例外ではありません。とくにこめかみや眼窩、頬や顎の骨が萎縮してへこんでしまうと、その分の頬の脂肪や皮膚が余って、たるんだりこけたりしてしまいます。
多くの女性は、25歳を過ぎると顔の骨が萎縮し始めるといわれており、40代以降になると骨を生成するエストロゲンという女性ホルモンの減少も著しくなるため、頬こけが起きやすいのです。若くても、栄養状態や生活習慣などによって、骨の量や質の減少は早まってしまいます。
皮下脂肪の減少・下垂
頬の皮下脂肪は、加齢とともに量が減るとともに、位置が下がっていってしまいます。すると、頬の丸みがなくなっていき、頬に影やくぼみができてしまうようになります。若いうちであっても、体重が大きく増減したり、無理な食事制限などで栄養不足が長期間続いたり、極端に脂肪が落ちたりすると皮下脂肪の減少・下垂が加速しかねません。
支持靭帯とSMASの衰え
「支持靱帯(リガメント)」や「SMAS(筋膜)」は、顔の表皮下にある皮膚・脂肪・筋肉を顔の骨とつなぎ止める働きをしています。ところが、この支持靱帯やSMASが衰えゆるんでいくと、皮膚や脂肪が元の位置を保てずに垂れて下がってしまいます。
これが、頬こけやたるみにつながるのです。支持靱帯やSMASの緩みは加齢とともに起きるものの、あまり表情を動かさずに顔筋力が衰えていると、若年層でもゆるみが起こる可能性があります。
表情筋の衰え
表情筋の中でも、とくに頬の上部・側部を支える表情筋の衰えは、頬こけやたるみにつながります。マスク生活が続いたことでこの表情筋を使う機会が激減し、若者世代も頬こけが他人ごとではなくなっています。
頬こけによって起こる見た目の変化
頬がこけると、見た目にも変化が起きてしまいます。疲れて見えてしまう、老けて見えてしまう、痩せていないにもかかわらず「痩せすぎ」に見えてしまうといった印象を相手に与えてしまいます。
疲れて見える
頬がこけていると頬骨やこめかみが目立ちやすくなり、顔に影ができてしまいます。そして、たとえ元気でも元気がない暗い表情に見えたり、寝不足で不健康な印象を相手に与えたりしてしまいます。
老けて見える印象になる
頬がこけると丸みや顔の立体感がなくなり、フェイスラインが下がって見えてしまいます。そのため、実年齢よりも老けて見えがちです。
痩せていなくても「痩せすぎ」に見える
人は相手の顔に最も注目するため、体重が適正でやせ型ではなくても、頬がこけているとやつれて痩せすぎている印象を与えてしまいがちです。健康的に痩せているのとは異なり、頬こけがあると不健康にやつれたように見られてしまうのは、避けたいところでしょう。
セルフケアでできる頬こけ改善法
頬のこけをセルフケアで改善するには、食生活と睡眠について改善したり、表情筋のトレーニングやマッサージを継続したりする方法があります。また、頬のこけをカバーするメイクなら、頬がこけていないように見せられます。
食生活と睡眠の改善
顔内部の脂肪や筋肉を支える土台を育てるのに必要な栄養素である、たんぱく質や良質な脂質、ビタミン、ミネラルを多く含んだ食生活を心がければ、頬こけの改善が期待できます。頬の筋肉を引き上げるのに、よく噛むメニューを取り入れるのもいいでしょう。
また、良質な睡眠は成長ホルモンを分泌させて、骨の維持や脂肪・筋肉の健康が促進され、頬にハリが出やすくなります。若年層ほど食生活や睡眠の乱れが頬のこけに影響しやすいため、過度なダイエットや食事制限には注意が必要です。

表情筋トレーニング・マッサージ
普段マスクを付けるなどして表情筋を動かすことが少なくなっている人ほど、顔の表情筋を意識的に動かして頬周りの筋肉を刺激する、表情筋トレーニングやマッサージが効果的です。口角を上げたり、頬を膨らませて数秒から数十秒持続させたり、笑顔を意識したりといった簡単なエクササイズでかまいません。
近年では、頬のこけやたるみに悩む人向けに、顔ヨガや顔のエクササイズが数多く紹介されています。ただし、やりすぎは表情時和や筋肉の過剰収縮を招きかねません。適度な回数を行うようにしましょう。
また、頬周りのリンパや血流の改善には、マッサージがおすすめです。頬骨からこめかみを流すマッサージや、頬の下からフェイスラインをなで上げるなどのマッサージが頬のこけ改善に効果を発揮します。ただし、自己流で行うと、強い力で肌に負担をかけるなど逆効果になる恐れがあります。

メイクでふっくら見せる
頬のこけをセルフケアで改善するには、日々の努力を長期的に継続する必要があります。根本的な解決ではないものの、頬の影を軽減して膨らんだ頬に見せるメイク術なら、手軽です。チークやハイライトを頬骨の高い位置に入れて、頬骨の下にシェーディングを入れれば、立体感のある頬に演出できます。
美容医療での頬こけ改善アプローチ
セルフケアで頬のこけを改善するには長期間継続して努力する必要があり、自己流で行うと逆効果になりかねません。そこでヒアルロン酸注入や脂肪注入、糸リフトといった美容医療によるアプローチなら、確実に頬のこけ改善が期待できます。
ヒアルロン酸注入
頬骨の上部やこめかみ、頬下部など頬のくぼんだ部分に医療用ヒアルロン酸を注入するのは、最も手軽な美容医療です。ヒアルロン酸を注入した部分にボリュームを補えます。ダウンタイムも短期間なケースが大部分なため、若い人で骨格的に頬がこけやすい人、ダイエットや生活習慣などで脂肪が減少してしまった人も選びやすいでしょう。
ただしヒアルロン酸の効果は一時的で、一般的に半年から1年程度だといわれています。また、施術によっては不自然な仕上がりになってしまい、施術の技術力に左右されます。
脂肪注入
ヒアルロン酸より効果が持続して、自然な仕上がりの施術を希望するなら、自分の体から採取した脂肪を頬に注入する「脂肪注入」がおすすめです。太ももやお腹など自分の体から採取した脂肪を、頬に注入する施術です。
自分自身の組織のため注入しても違和感が少なく、生着すれば半永久的に効果が持続します。そのため、若いうちから気になる頬のこけに、長期的な効果を視野に入れて脂肪注入を検討するのも価値があるでしょう。
ただし脂肪を採取する処置も必要になるため、ヒアルロン酸注入と比較して手間やコストはかかります。

糸リフト
頬のこけとともにたるみが気になる人は、支持構造を直接的に引き上げる「糸リフト」がおすすめです。糸リフトは、時間の経過で吸収される特殊な糸で、垂れ下がった皮下脂肪をもとの位置へと引き上げて留める施術です。切開しなくてもよくてダウンタイムも比較的短く、施術してすぐに効果を実感できます。
糸リフトでたるみを引き上げるとともに、頬のこけた部分にヒアルロン酸注入を併用すれば、さらに頬のこけ改善の効果がプラスされます。
糸リフトの症例写真
まとめ
年齢より疲れて老けたように見えてしまう頬のこけは、必ずしも年齢だけが原因ではありません。遺伝や骨格、生活習慣や食生活など、さまざまな要因がかかわっています。また20代・30代でも肌内部では加齢が進行しています。
頬のこけを改善するには、まずは食事や睡眠を見直し、表情筋を意識的に動かすトレーニングをするなど、日常のケアから始めてみましょう。確実に改善するには、美容医療によるヒアルロン酸注入や脂肪注入、糸リフトといった施術がおすすめです。頬のこけを改善し、頬のボリュームを取り戻せば、若々しさや立体的な美しさが実現します。
デイズビューティークリニックでは、「自然で上品な美しさ」を叶えることを大切にしています。無理な変化ではなく、“あなたらしい美しさ”を引き出す頬こけ治療を、医師が丁寧にご提案。若いうちからのケアで、将来のたるみや老け見えを予防することも可能です。まずはお気軽にカウンセリングへお越しください。
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