- 二重埋没法
埋没法に喫煙は影響する?タバコがダウンタイムに与えるリスクを医師が解説

目次
「タバコを吸っているけど、埋没法を受けても大丈夫?」「禁煙できないと施術は断られる?」そんな不安を抱えている方は少なくありません。
結論からいうと、喫煙者でも埋没法を受けられる場合も多くあります。
ただし、喫煙は施術後の回復に影響を与える可能性があるため、正しい知識を持ったうえで臨むことが大切です。
この記事では、喫煙が埋没法のダウンタイムに与える影響、術前術後の注意点、そして禁煙が難しい場合にできる現実的な対策を解説します。
喫煙者であることを後ろめたく感じる必要はありません。まずはリスクを正しく理解して、施術を検討しましょう。
【原田医師が解説】埋没法前後の喫煙がNGな理由
喫煙は血流を悪くし、治癒力を弱め、感染しやすい状態を作ります。
感染が起きるとまぶたが赤く腫れたりズキズキした痛みが生じたりして、きれいな仕上がりにならないばかりか再施術が必要になることもあります。
また、ダウンタイムが長くなる可能性が高く、腫れや内出血も長引きます。そのため、施術の前後それぞれ1ヶ月は禁煙したほうが経過には良いでしょう。
埋没後は副流煙にも気をつけてください。
喫煙による埋没法への影響

腫れが長引く可能性がある
ニコチンの血管収縮作用によって血流が悪くなると、施術後の炎症が落ち着きにくくなります。
炎症が長引くとまぶたに水分が溜まりやすくなり、むくみや腫れとしてなかなか引かない状態になることも少なくありません。
特に術後数日間は腫れが出やすい時期です。
このタイミングでの喫煙は、回復への影響が特に出やすいため推奨できません。
もともとまぶたが厚い方やむくみやすい体質の方は、通常よりも腫れが目立ちやすくなる可能性もあります。
内出血が目立ちやすくなる可能性がある
埋没法では針や糸を使用するため、施術の過程で毛細血管が傷つきます。
まぶたに内出血が出るケースがありますが、喫煙による血流低下や組織修復機能の低下が重なると、その回復が大幅に遅れてしまいます。
通常であれば時間とともに吸収されていく内出血が、紫色や黄色っぽい状態のまま長く残る可能性もあるでしょう。
内出血が目立つとメイクでも隠しにくくなるため、仕事や学校への復帰タイミングを早めたい場合は術前術後の喫煙を控える必要があります。
傷の治りが遅くなる可能性がある
血液は、傷の回復に必要な酸素や栄養を患部へ運ぶ役割を担っています。
しかし喫煙によって血流が低下すると、傷口へ十分な酸素や栄養が供給されにくくなり、傷口の治りが遅れる可能性があります。
その結果、傷口周辺の赤みや違和感が長引いたり、炎症や腫れがなかなか改善しなかったりする原因にもなりかねません。
さらに傷口の状態が悪いと感染リスクが高まります。
糸が入っている部分に炎症が起きると違和感や痛みにつながる可能性もあるため、術後の清潔管理と並行して、喫煙を控えるようにしましょう。
紙タバコと電子タバコで影響に差はある?

「電子タバコなら影響は少ないのでは?」と思っている方もいるでしょう。
しかし残念ながら、種類が違うからといって安心とは言い切れないのが実情です。
埋没法のダウンタイムに影響するのは、主にニコチンの持つ血管収縮作用です。
アイコスをはじめとする加熱式タバコにもニコチンを含む製品は多く、その場合は紙巻きタバコと同様にダウンタイムへの影響が考えられます。
ニコチンが含まれているその他の電子タバコも同様です。
「ニコチンフリーの製品なら大丈夫なはず」と考えたくなりますが、吸入による気道や体への刺激がゼロとは断言できないため、術前術後は種類を問わず控えるのが望ましいでしょう。
普段吸っているタバコの種類や1日の本数は、カウンセリング時に必ず医師へ伝えてください。
禁煙できない場合にできる対策

埋没法の前後は禁煙することが最善です。
ただし、禁煙が難しいからといって自己判断で施術を諦める必要はありません。
まずはカウンセリングで医師に相談し、ご自身の状況に合った対策を一緒に考えましょう。
ニコチンパッチやニコチンガムを利用する
禁煙が難しい場合の選択肢のひとつが、ニコチンパッチやニコチンガムなどの禁煙補助薬です。
タバコの代わりに少量のニコチンを補給することで、離脱症状をやわらげながら喫煙本数を減らしやすくなります。
紙巻きタバコは吸うたびに血中ニコチン濃度が急激に上昇するのに対し、ニコチンパッチは皮膚からゆっくり吸収されるため、濃度はなだらかに上がって比較的安定した状態を保ちます。
日本の比較試験では、パッチ使用時のピーク濃度は喫煙時のおよそ半分程度だったという結果も出ているため、禁煙が難しい場合の次善策として選択肢のひとつになるでしょう。
ただし美容医療、特に埋没法などの顔の施術では使用を控えるよう案内される場合もあるため、使用前に担当医へ相談しましょう。
自己判断での使用は避け、使用量・摂取量についても医師に相談してください。
タバコの本数を減らす
完全禁煙が最優先ですが、どうしても難しい場合は本数を減らすだけでもニコチンの摂取量を抑えられます。
ただし術後48〜72時間は腫れが最も出やすい時期であるため、この期間は特に喫煙を控えましょう。
例えば1日10本吸っている方なら5本を目標にするなど、無理のない現実的な目標から始めてみてください。
起床後すぐ・食後など、習慣として吸っているタイミングを意識的に見直してみましょう。
タバコを吸いたくなったときは、水を飲む、ガムを噛む、深呼吸するなどの代替行動をあらかじめ用意しておくと取り組みやすくなるでしょう。
術後の数日間だけでも本数を減らせれば、ダウンタイムへの影響を抑えられる可能性があります。
どの程度まで減らせばよいかは、医師に相談しながら決めていきましょう。
生活習慣を整える
喫煙の影響を生活習慣で完全に相殺することはできませんが、回復を妨げる要因を減らすことはできます。
術前術後の生活を整え、ダウンタイムへの影響を少しでも抑えられるようにしましょう。
具体的には、以下を意識してみてください。
- 十分な睡眠をとって夜更かしを避ける
- 塩分の多い食事や飲酒を控える
- 水分やたんぱく質・ビタミンを意識して摂る
- 長時間の入浴やサウナ・激しい運動を控える
- 目元を強くこすらない
- 処方薬を指示通りに服用する
- 患部を清潔に保つ
腫れや内出血がある間は、とにかく体に余計な負担をかけないようにしてください。
喫煙者でも埋没法は受けられる?
喫煙しているだけで必ず施術を断られるというのはまれで、多くの場合は埋没法を受けられます。
ただし喫煙によるリスクをきちんと理解したうえで施術に臨んでください。
カウンセリングでは、喫煙本数や喫煙歴、電子タバコ・加熱式タバコの使用有無、禁煙できる期間などを正直に伝えましょう。
これらの情報があれば、医師は術前術後のより適切なアドバイスをしやすくなります。
反対に喫煙を隠したまま施術を受けると、術後の腫れや回復の見通しにズレが生じます。
- 「正直に言ったら怒られそう」と感じる方もいるでしょう。
しかし医師は責めるために聞いているわけではありません。できる範囲でリスクを下げる方法を一緒に考えるための情報として必要なのです。
不安があれば、施術前のカウンセリングで遠慮なく相談してみましょう。
原田 浩光
埋没法と喫煙に関するよくある質問

Q.埋没前日にタバコを吸っても大丈夫ですか?
前日の喫煙は控えることが推奨されます。
血流が悪い状態で施術を受けると、腫れや内出血が長引きやすくなるためです。
理想的には施術前から約1ヶ月間は禁煙が望ましいですが、前日に吸ってしまったからといって、必ず施術を受けられなくなるわけではありません。
もし吸ってしまった場合は隠さず、カウンセリングや施術前に医師へ正直に伝えましょう。
施術の可否や術後の注意点は、まぶたの状態や体調を確認したうえで医師が判断します。
Q.喫煙すると埋没が取れやすくなりますか?
喫煙によって直接「糸が取れやすくなる」とは言い切れません。
埋没法が取れる主な原因は、まぶたの厚みや脂肪量、目をこするクセ、二重幅の設定など、糸への物理的な負担によるものです。
ただし喫煙によって炎症や腫れが長引くと、術後の安定に影響する可能性はあるでしょう。
また違和感が気になって目を触ってしまうと、糸への直接的なダメージにつながるケースもあります。
喫煙者はダウンタイム中の回復が遅れる可能性を念頭に置き、より丁寧な術後管理を心がけてください。
Q.埋没前後、タバコの代わりにシーシャを吸ってもいいですか?
ダウンタイム中のシーシャも控えましょう。
「紙巻きより軽い」というイメージを持つ方も多いですが、実際はそうとは言えません。
ある論文によると、45分のシーシャ1セッションで体内に入るニコチン量は紙巻きタバコ1本の約1.7倍、一酸化炭素は約4倍にのぼるとされています。
「ニコチンフリーのシーシャなら大丈夫では?」と思う方もいるでしょう。
しかしシーシャのリスクはニコチンだけでなく、炭の燃焼による一酸化炭素やフレーバーの燃焼で生じる有害物質にもあるため、ニコチンフリーだからといって安全とは言い切れないのです。
また店舗では来店客の副流煙も避けられず、術後の敏感な目元には好ましくない環境です。
術後だけではなく術前も1ヶ月間はシーシャを控えてください。
Q.埋没に副流煙は影響しますか?
副流煙にもニコチンや有害物質が含まれており、体への影響がゼロとはいえません。
ただし喫煙者本人と受動喫煙では、体内に入るニコチン量には大きな差があります。
研究によると、受動喫煙者の血中ニコチン濃度は喫煙者の約1%程度という報告があります。
ただし、同居する家族が室内で吸っている、換気の悪い喫煙可能な飲食店に長時間いるといった環境では影響が大きくなります。
ダウンタイム中は喫煙所や喫煙可能な飲食店はできるだけ避け、同居家族が喫煙している場合は術後数日間だけでも別室や屋外で吸ってもらうと安心です。
副流煙だけで仕上がりが大きく左右されるわけではありませんが、回復を妨げる要因は少しでも減らしましょう。
喫煙のリスクを知ったうえで埋没するならDays Beauty Clinicへ
喫煙しているからといって、必ずしも埋没法を諦める必要はありません。
ただし、喫煙は腫れや内出血の長期化、傷の治りの遅れなど、ダウンタイムに影響を与える可能性があります。
施術前には喫煙状況を正しく医師へ伝えたうえで、適切な対策を一緒に考えましょう。
当院では、患者さま一人ひとりのまぶたの状態だけではなく、生活習慣や喫煙状況も含めて丁寧にカウンセリングを行っています。
「禁煙できるか不安」「仕事があるのでダウンタイムをできるだけ短くしたい」
このようなお悩みがある方も、まずはお気軽にご相談ください。
喫煙していることを責めることはありません。
現在の状況を踏まえながら、できるだけリスクを抑えて施術を受けられる方法を一緒に考えていきます。
埋没法を検討している方は、ぜひ一度Days Beauty Clinicのカウンセリングへお越しください。

原田 浩光 Hiromitsu Harada
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